過去の日記が私自身ではなく、友人のプライベートの言及ばかりで
なんとなく罪悪感を覚えたので自分のことだけを書かれた日記も載せる。
ちなみに、私は当時、日記帳ではなくPCで、ワードで文章を打って、そしてわざわざ印刷してファイルにいれて管理する。
という世にも面倒なことをやっていた。
一つだけ補足しておくと、当時付き合っていたシュン(仮名)という彼氏は
愛用のベスパが壊れてしまい、友達の家にずっとベスパを放置していた。
2006年5月16日(火)
昨日休んだせいで仕事がたまっていたので、少し残業することに。
ついでだからシュンと一緒に帰ろうと思い、メールしたら
「ハンズで牽引用のロープを買いたい」
と返ってきたのでハンズで待ち合わせすることになった。
エヌミの結婚式に黒いシャツワンピースで行くことは決めていたけれど
金の鞄に合う靴がなかったので、シュンを待ちついでにルミネと丸井をハシゴして金の靴を探した。
そうそう、昼間はネイルサロンの予約も入れた。
金曜の18:30から。フレンチネイルをするつもり。
ところで、20時すぎにやってきたシュンちゃんは、ハンズで万年筆と予定通り牽引用ロープを購入。
どうせだから、ご飯を食べて帰ろうか。と提案すると
「んーーー、一仕事終えてからゆっくり食べたいな」
との返事。
ん?「一仕事」ってなに?
と、思って、おそるおそる「まさか牽引をこれからやるの?」と聞いてみたら
「そうに決まってんじゃん!友達がうるせーんだよ」
とシュン様はおっしゃられた。
がーん。
「手伝って」とは言われていたが、今日やるとは思わなかった。
面倒だという気持ちを隠さずも、仕方ないやるか。と諦めて手伝うことに。
駅について、さくさく仕事をこなして早く寝たい私を尻目に、シュン様は
「中古ゲーム屋に寄りたい」
とおっしゃった。
ちょっと不満は言ったが、心の優しい私は許して付き合ってあげた。
が!お目当てのゲームがなかったシュンちゃまは更に
「別のゲーム屋に行きたい」
と、のたまった。
さすがの私もそこまで許せず、シュン1人で行ってもらい、私は家に車を取りに行った。
それから問題なく友達の家に着いて、牽引開始!
私はもちろんのこと、シュンも牽引は初めてで手探り状態でスタート。
最初はまずまず。出足好調かに思われたが、シュンのベスパに付いているロープを引っ掛ける場所が大破。
仕方がないので、ハンドルの下の部分に直接結んで出発。
バックミラーを意識しつつ車を走らせ、カーブでシュンがこけそうになると一緒にヒヤヒヤ。
(※私が車を運転して、シュンがベスパにまたがって牽引した)
スピードが出ていないほうが危ないように見えて、直線では40キロを目安に速度をだす。
いくつかの曲がり角を過ぎて、もうすぐ市内!
という交差点で初めて信号に引っかかり停車すると
トテトテとシュンが横に並んできたので、ドアを開けた。
「はえーんだよ!!!
おれ、まじ、死ぬかと思ったよっ!
あと、ブレーキ踏んで無駄にスピードが落とすのやめてくんない?
止まるなら、止まってくれねーと、グンっと引っ張られてあぶねーから!
そんで、なんでこの道選んだの?
なんでこんな街中を走らせんだよっっっっ!!!!!」
えらい剣幕で文句を言ってくるので、
心の中で
(じゃあ最初にどの道通って帰るか言えば良かったじゃん!
私はこっちの方が道幅が広いし、路面も安定してるしいいと思ったんだよ!)
と叫んだが、ぐっと堪えて
「あー、悪かった。気をつけるから」
と言って再スタートしようとしたら、バコっと後ろで変な音がしたので
交差点途中だったが車を止めた。
見ると、不機嫌そうな顔をしたシュンが、またトテトテとバイクを押してくるのが見えた。
そして
「そこのローソンにバイク止めてくるから!
今日はもういいっ!」
と、これまたすごい剣幕。
「なんで?ここまで来たなら、持っていっちゃおうよ」
と言ったけれど
「このまま走ってたら、本当にオレ、死ぬから」
と言って、黙々とロープを外している。
何を言っても無駄だな。と思ったので、私も黙っていることにした。
手持ち無沙汰でうろうろしつつ、シュンがローソンの駐車場にバイクを押していったので、
私も車を駐車場へ運んだ。
道中ずっと無言の車内。。。。
ローソンから家までの中間地点辺りでシュンが捨て台詞を吐くように
「面倒なこと頼んで悪かったねっ!」
と言ったが、私はかわいげもなく
「別に。。。」
と答えた。
更に沈黙の車内。
家の近くに着く辺りでシュンが、今度は呟くように
「『別に。。。』っすか…」
と、言ったので
「別に、面倒だとは思ってないよ。てこと」
と、またかわいげなく答えた。
「わりーとは思ってるよ!
でも、オレ、本当に生まれて初めて死ぬ!って思ったんだよっ!」
シュンは空っぽのロングピースのケースをぐしゃっと丸めて、車内の床に叩きつけた。
…でも、すぐに拾ってゴミ箱へ捨てた。
私は沈黙。
「君はオレの怖さがわかんねーから、自分は悪くないって思ってんだろ!」
「そんなこと思ってないよ…」
「いや、思ってるよ!
だから、オレが怖くて最初に止まって、マジはえー。って言ってる時に、
あんなに不貞腐れた顔で、バンってドアを閉めたんだろ!
あんな風に不貞腐れたら、オレがどういう気持ちになるか考えてないの!?」
シュンはこういう時スラスラーと言いたいことを言う。
私は気持ちも整理出来ないし、なんて言ったらいいか分からないし、
また、シュンの言っていることが図星でハッとさせられて、
黙ったままになってしまう。
とはいえ、何か言わないと先に進まないので、最近は深く考えず
思った通りに言うようにしてる。
私はシュンの言い方。
初めてだから何も分からないで必死に頑張ったつもりなのに、
最初からすごい剣幕で文句言ってきたこと。
道順については何も言ってなかったから、私なりに考えて決めたのに、
コースの選択の誤りを文句言われたことに頭にきていたので、
そのことについて言った。
2人の怒りは、まったく別の方向を向いていて、それぞれがそれぞれに怒っていた。
ファミレスの駐車場に車をとめて、車から降りずに
話すこと数十分。
お互い気持ちを落ち着かせて、お互い謝って一件落着した。
とはいえ、毎回シュンが先に謝ってくれている気がする。
わかっているけど私は謝らない。
それは良くない。非常に良くないね。