久しぶりにアカホリと会って、アカホリの家の近所のジョナサンでお茶した。
出産したてのアカホリにさっそく恋の話をもちかけた。
私「一夜の過ち的なことが起こった後ってさ、その後何事もなかったような風に接すればいいのか、
それともロマンチックな雰囲気で接すればいいのか分からない時ってあるよね?」
アカ「あー、あるねぇ、あるある。」
私「どっちが正解なのか分からないから、なんとか本人に確認したいんだけど、どうすればいいかな、
って男友達に相談したんだよ」
アカ「どーすればいいの?私も気になる」
私「それがさ、『あなたはバカですか?そういう事があった後に男が何も言ってこないってことは、
これは別に深い意味はないです。今まで通り友達同士でいましょう。
てことに決まってんでしょ!?なんでわざわざ聞こうとする訳?なんで済んでることを掘り返そうとする訳?』
って言われてさー。えっ!そうなの!?って思ったんだよ」
アカ「私も今聞いてて、えっそうなの?って思った!過去散々掘り返してきたよ!だからダメだったのかー。。。
しかも今の今まで掘り返して失敗したのは『熟してなかった』からだと思ってたよ。」
私「もうちょっと寝かしておくべきだったかな?とかね、思うよねぇ。
耕すのが足りてなかったかな?とかさぁ。まさか、掘り返すこと自体がNGだったとはね」
アカ「私さぁ、小学生の頃『墓堀』ってあだ名をつけられたことがあってさぁ。
クラスで飼ってるカブトムシが死んじゃって、みんなでお墓作って埋めたんだよね。
でも、私、すごく可愛がってたから、死んだことが信じられなくて、墓を掘り返して確認したんだよ。
その様子を他の人に見られて『墓堀』って呼ばれるようになったんだけど、
まさか大人になってまで墓堀行為をやっていたとは。。。」
私「すでに死んでしまっている恋の残骸をよく掘り返してたよね、あなた。」
アカ「もう、やだぁ、思い出したくない。。。
だって、こっちからアクションしないと死んでしまうと思ったんだもん!
もう死んでるなんて信じたくなかったんだもん!」
私「分かる。。。分かるよぅ。。。」
アカ「掘り返したカブトムシのあの姿、忘れられない。。。」
そう言ってアカホリは顔を両手で覆った。
私の些細な恋の疑問が彼女のトラウマを呼び起こしてしまった。
結婚、出産を無事終えた彼女がもう二度と「墓堀」にならないことを私は切に願う。
そして、「二代目墓堀」の名は絶対に継ぎたくない。
私は心の底から強くそう思った。
そんな私の思いを知ってか知らずか、アカホリは最後にこう言った。
アカ「墓を掘るとね、本当に見たくないものまで見れるんだよ。
蛆が湧いてさぁ。。。」
いやあああああああああああああああああああ!!!!
蛆の湧いた思い出なんて本当に見たくない。