2015/11/30

幸福そうに見える夫婦と、いらついている妻


先日の雨降りの日の話、、、
その前に、我が家の朝の様子を説明しよう。

夫は朝6時に起きる。妻はまだ寝ている。
夫は一人でワイシャツにアイロンをかけ、朝食を作り、出勤の準備をする。
妻はずっと寝ている。
夫は7時半に家を出る。
その時に妻に声をかけて起こす。
妻はうにゃうにゃ言ってすぐには起きない。
いや、起きる時もある。
たまに、週に1回程度の、ペースで起きて、夫を見送る。
妻はその後リビングの革のソファに座って朝の情報番組を見る。
見ながらボーッとして、10分ほど過ごし、8時近くになってようやく、出勤の準備を始める。

妻が朝必ずやることはいくつかあるが、そのうちのかなり上位にくるのが、天気予報のチェック。
これを欠かすことはまずない。
TVの天気予報も確認するが、天気予報アプリを使って、細かく時間毎の天気や気温もチェックする。

ちなみに、この時、妻は自分の実家地域の天気予報も一緒にチェックする。
天気や気温が今住んでいるところと大きく違えば違うほど、
実家から遠く離れたところにいることを実感出来るからだ。

さて、そうやって支度を整えて、妻も出勤をする。


最初の話に戻そう。
それは先日の雨降りの日だった。

妻は仕事をほぼ定時に終えて、帰りがけにスーパーに寄って夕飯の材料を買って帰った。
その日、夫は会社の飲み会があるとかで、夕飯はいらない。とのこだったので、
妻は自分が食べる分だけの簡単な夕飯を準備して、サッと食べて、パッと片付けた。
その後、お風呂に入り、パジャマに着替え、
もう夜にもなると冷え込む時期だったので、リビングには暖房を入れて、加湿器もつけて、
すっかりくつろげる状態でいた。
そして、作ったばかりのハイボールをサイドテーブルに置いたら、ソファに横になって、最近また読み返している京極夏彦の「塗仏の宴」という分厚い本をめくった。
それは妻にとって最高に幸せな時間だった。

そうでしょう?これが幸せでないと言うなら何が幸せか。
妻はもうあとは寝る以外のことは何もしたくなかった。

その時、夫から連絡があった。

「今から帰るが、傘が無い。申し訳ないが駅まで迎えに来てほしい」

妻はそのメッセージを読んで舌打ちした。
夫が幸せを壊したからだ。

だが、仕方ないので迎えに行くことにした。
パジャマの上は着替えずにそのままコートを羽織った。
パジャマの下はギンガムチェックの柄がいかにもパジャマ、な感じがして、
着替えないわけにはいかなそうだったので仕方なく着替えた。
頭はボサボサだったからニット帽をかぶって誤魔化した。
靴下を履くのは嫌だったので、素足でUGGのブーツを履いた。

そうして傘を2つ携えて妻は駅へ向かった。
心中は穏やかではない。
今日は朝から天気予報で「午後は雨になります」と言っていた。
それなのになぜ、傘を持たずに出かけるのか理解が出来ない。
妻は確かに必要以上に天気をチェックするが、
それにしても朝テレビをつけていれば否が応でも天気の情報は入ってくる。
傘がなくて困るのは自分…夫自身なはずだ。
(だがしかし、今回の場合、夫が傘を持っておらず困っている…迷惑がかかっているのは妻だ)

そうやってイライラしながら駅についたら、妙にニヤニヤした顔の夫がいた。
手には近所で有名なお菓子屋の袋を携えていた。
「これ、迎えに来てくれたお礼」と渡してきた。
妻は思った。
「このお菓子を買うお金でビニール傘が買えたのでは?」
ムスッとした顔で妻はお菓子を受け取り、代わりに傘を夫に渡した。
そして二人は一緒に家まで歩き出した。
ふと見ると、夫はまだニヤニヤしている。
「なんで笑ってるの?」と妻が聞くと、
「だってね、独身じゃ雨の時、こうやって迎えに来てもらうことは出来ないよ。
結婚したからなんだよ、いいよね、こういうの」
と夫は変わらぬ笑顔で答えた。


それを聞いた妻もニッコリ笑って二人は一緒に同じ家に帰った。
ああ、なんて幸福そうな夫婦なんでしょう。




…て!思うかーーーーーーーーー!!!馬鹿!!
私の幸せをぶち壊しておいてよく言うわ!!
迎えになんか行きたくねえし!!
寒い雨の中!!
こっちはもうあと寝るだけだったんだよ!
お酒飲みながら京極夏彦の妖怪の事件の世界に浸っていたいんだよ!
一歩も外出たくないんだよ!!!!
てめえ、ちゃんと朝の天気予報見やがれよ!!
見てたのに傘忘れたとしたら、とんだ確信犯だよ!!



朝の天気予報チェックを欠かさないことは、幸福な夫婦の必須条件である。


2015/05/14

始めました

正直に話そう。
これは日記だから。
かつてアンネ・フランクは、日記にキティと名前をつけ、
そのキティに話かけるという形式で文章を書いていたが、
私もこの日記を擬人化し、それに話かけるつもりで書こう。
いや、話かけるといよりは、教会で神父さまに懺悔するに近いかもしれない。

とにかく、これは、誰にも言っていない告白である。


昨年5月、私は結婚式をした。
花嫁になったのである。
花嫁といえば、その日世界で一番美しく輝いている人である。
しかし、何もせずとも美しく輝ける訳ではない。
本人の努力も必要である。

私は努力した。それなりに。他人の手を使って。
つまり…エステに行ったのだ。
それなりに効果はあった。
自己ベストではなかったが、やらないよりマシだった。


あれから1年。
努力…もとい、エステはは結婚式が終わったと同時にやめた。
そして、私は1年で10kg太った。

10kg!!10kgである!
生まれたばかりの赤ん坊はだいたい3kg1歳児の平均体重は約10kg
つまり成長著しい赤ん坊でさえ、1年で7kg程度しか増えないところ、
成長はすでに止まり、あとは下降のみのアラフォーが1年で10kgである!

私は今、恐怖に慄いている。
恐ろしくて誰にも言えなかった。
周りは皆、実は気がついていたかもしれない。
あまりの恐怖に口をつぐんでいたのかもしれない。

私は今、この恐怖と戦っている。

脂肪軍による侵攻はもうこれ以上許せない。
防がねばならないが、我が砦はもうボロボロで防ぎきれず、この体たらくだ。
そして、防戦一方(つまり何もしない)だった状況から、攻めに転じると決意した。



つまり…


今日からスープダイエット始めました。

2015/01/13

キッチンノイローゼ

東京生まれ埼玉育ちオリーブ少女はだいたい友達、そんな独身アラサーサブカル女子(笑)だった私はアラフォーになり、転勤族の夫と結婚し兼業主婦になり、新婚早々に別居婚になった。
たった1~2年の間に突然いろいろ変わった。

そして以前は恋だの愛だの萌えだの合コンだのアイドルだの宝塚だのわめいていたのが、すっかり興味が「生活」へと移っていった。
「生活」つまり、衣食住である。
誰しも衣食住には興味のあるところであろうが、私の最近の興味は「この冬流行のカラーを取り入れた一目おかれるファッション」でも「北欧風インテリアでくつろぎリビング」でも「ホームパーティーで褒められるメイン料理」でもなく、
「キッチンシンク周りの効率的な収納方法」や「押し入れをクローゼット風に使う方法」や「野菜を長持ちさせるコツ」などである。
はっきり言っておしゃれな悩みではない。主婦丸出しである。自分でも驚きである。人は環境によりここまで変われるのかと。そして実感した。衣食住とはとても大きな問題であり、これらが片付いていないと趣味への関心を向けることができないのだと。

さて、冒頭でも記載した通り、私は現在東京のとある会社に勤めているが、夫は昨年から関西に異動になり現在別居婚の真っ最中である。
そんなユニコーンも真っ青の大迷惑な人事異動であったが、金銭的にも体力的にも別居婚は大変だ。本当に大変だ。いや、ほんと、まじで。もし、友人が別居婚(離婚準備のものでない)をすることになったら全力で止める。やめた方がいい。

そういうわけで、別居婚の大変さが身に染みた私は会社を辞め、関西に引っ越しすることにした。
おかげで目下の悩みは新居での家具の配置、キッチンの収納などである。
現在の家はカウンターキッチンのいわゆる対面式キッチン。新居は壁側にキッチンが並んでいる壁付式キッチン。
毎日毎日新居の収納について考えている。はっきり言って、仕事中もずっと考えている。会議中もキッチンのことを考えている。資料作成中ももちろんキッチンのことを考えていて、隙あらば検索などもしている。それでも気が収まらないので、資料を作ってるふりしてパワーポイントで間取り図を作成したり、キッチンの棚の中をどう整理するか、図解して作成したりしている。

家に帰ってももちろんキッチンのことを考えている。熱意が暴走して今使っているキッチンの整理整頓や収納の創意工夫(どうでもいいが、キッチン周りの収納をいろいろ調べていると、まさに創意工夫としか言いようのない、素晴らしいアイデアがたくさんある。世に出ている売れ筋発明グッズの多くを主婦の方々が発案した。という話をたまに聞くが、ものすごく納得できる)をしたりしている。

つまり私は最近キッチンのことしか考えていない。
正しくはキッチンの収納のことしか考えていない。

助けてほしい。キッチンのことばっかり考えてしまうので、キッチンのことを考えないようにしたい。ああ、キッチン、悩ましい君。いつもそばにいて、頼りになる君。でもきちんと相手しないとすぐに汚れて見たくもない醜い姿になってしまう君。しかし、君なしには生きていけない。だから私は君のことばかり考えてしまうんだよ。いつもスマートできれいな君でいてほしいから。

まじ、ノイローゼになりそう。