今日という日は暇であった。
無論、仕事には行った。
仕事には行ったが暇であった。
会社というものは実に不思議で、
やることがなくても定時まで席に座っていなくてはならない。
早退することも出来なくなくはないが、
それには大それた理由が必要である。
しかし、暇な私には早退するための大それた理由もない。
大それた理由というのは例えば
父が危篤で倒れた。
家が火事になった。
急に盲腸になった。
宝塚を観に行く。
デートをする。
などである。
後半二つは大それた理由ではなかろうとお思いになる方もいるだろう。
でもいいのだ、どっちにしろ私にそんな予定はないのだから。
とにもかくにも、私には予定もないし、
急ぎで片付けなくてはいけない仕事もないし、
それにやる気もなかった。
仕方なしに定時まで席についていた。
座っていることが仕事だった。
考えてみれば、座っているだけでお金がもらえるのだから、
こんな楽なことはなかろう。
とりあえず、パソコンに向かい、
気が向いたらインターネットをすればいいのだ。
ああ、なんてお気楽極楽OL生活!
だけれども、たまに不安になる。
何か重要な仕事を忘れていやしないか。
何か大切なことを見落としていないか。
ていうか、こんなことしてていいのか、33歳。
そんな日もあるよね。